YAMAHA NMAX125 ハイスピードプーリー(武川)と強化Vベルト(デイトナ)に交換
投稿日: 2020年7月20日
走行距離2万キロ到達、駆動系リフレッシュ
今年2月に走行距離が2万キロに到達し、メーターのVベルト交換時期をお知らせする
インジケーターがチカチカ点滅し始めました。
メーカー推奨では2万キロでVベルト交換が必要だから点滅しているわけですが、
いつもの悪い癖で「そのうち交換しよう」とここまで放置…。
現在、オドメーターは 23,200キロ。
さすがにいい加減交換しないとヤバいですよね。
ついでにハイスピードプーリー化を検討
どうせ駆動系を開けるんだったら、純正交換だけじゃなくプーリーも社外品に交換しようかなと
考えました。ここを換えるだけでレスポンスが変わると聞きますし。
そこで色々ネット検索した結果、候補は以下の2つ。
- LEVEL10 (レベル10)
- SP武川 (TAKEGAWA)
どっちにする?データ比較
私のNMAXの主な用途は通勤です。都内で全開ですっ飛ばすようなシチュエーションは
ほぼありません。 個人的には、最高速よりも 中低速にもう少しモリモリ感(トルク
感)がある と嬉しいところです。
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両メーカーが公開しているパワーカーブのグラフを見比べてみました。
- LEVEL10: 最高速はかなり出ているが、中低速の伸び(20キロ付近)で一旦谷があるのが気になる。全体的に高速仕様っぽい。
- SP武川: 最高速はLEVEL10に及ばないものの、スタートから40キロくらいまでスムースに伸びあがっている。
これらの特性を比較すると、私の通勤仕様には 「武川」 の方が望ましいという結論に
至りました。
用意したパーツ類
メインパーツ
ということで、SP武川のハイスピードプーリーを取り付けることに決定!
SP武川:ハイスピードプーリーキット
プーリー構造を最適化したハイスピードプーリー。付属のウエイトローラー(8.5g×6個)を
NMAXノーマル車に装着することで、安定した出力を維持しながら最高速アップが可能になります。
(※弊社ロゴレーザーマーキング入り)
デイトナ(Daytona):強化Vベルト
駆動系カスタマイズしたスクーターにも対応できる強化タイプ。
側面と回転方向にベストの耐久性を確保しており、実績のある国内製造品です。
純正部品(交換用)
交換に際し、以下の純正部品も調達しました。
- 5番:カラー ガイド 【2DP-E7674-00】(プーリーボス)
- 31番:シムワッシャー プレート【90201-15840】 3枚
- 28番:ナット【90170-12800】1個
- 24番:ナット【90170-12802】1個(クラッチナット)
頼れる友人のアドバイスと「まさか」の展開
同じNMAX125を色々いじっている友人がいるので、社外プーリーを入れるとどう乗り味が
変わるか聞いてみました。
私「武川とレベル10ってどうなん?」
友人「武川のハイスピードプーリー(新品同様)を予備で
持ってるけど、ヒジリさん使う?」
私「マジか! 譲って!」
友人「えーよ。取り付けもやったげるよ」
私「マジか! お願いしやす(ウフフ)」
というわけで、まさかの展開でパーツゲット&取り付けまでお願いすることに。
ウエイトローラーのセッティング
友人のアドバイスで「マフラーは今後社外にすることを想定し、加速(スタートダッシュ)を
良くするためにウエイトローラーはちょっと軽くした方が良さそう」とのこと。
- 純正:10g
- 変更前: 武川付属 8.5g
- 変更後: LEVEL10製 8g
今回はこのセッティングで組み込みます。
いざ交換作業!
友人が手際よく作業してくれました。手順をざっくり記録しておきます。
- エアクリーナーボックスが邪魔なのでガムテープで上に固定しておく。

- ネジを外してクランクケースカバー(樹脂カバー)を外す。

- クランクケースのネジを外す(ちょっと固い)。

- ケースを開けて純正プーリーをチェック。

(※ここでもう段付き摩耗していてダメっぽかったです) - プーリーナットを外す
(固いのでインパクトレンチ使用)。 - クラッチナットを外す。

- プーリー、クラッチを全部取り外す。

ここから折り返し、新しいパーツを組み付けます。
- Vベルト(デイトナ)取り付け
★ポイント:Vベルトの真ん中あたりにガムテープを巻いておくと、ベルトが斜めに
ならないし作業中の脱落を防止できます。
★クラッチアウターナット 24mm トルク値 45N・m
(※クラッチアウターの内側が擦れて波打ってました。パーツクリーナーで掃除しましたが、
ジャダーが出るかも。そろそろ交換時期ですね)
- プーリー(武川)取り付け
★プーリーナット 17mm トルク値 49N・m
プーリーボスはVベルト交換時に一緒に新品交換が必須です。 - シムワッシャー調整
ここがキモらしいです。ハイスピードプーリーは純正より若干厚いので、
計算してワッシャーを4枚入れました。 - ナット類の締め付け

- 試運転
カバー類を取り付ける前に、動作確認。 - クランクケースカバーを取り付けて終了

色々説明しながらやってくれましたが、作業時間は20分程度! やり方は分かったけど、
自分ひとりでここまで手際よくできるかは疑問です。T氏に感謝!
交換完了データ
走行距離: 23,257km
- 交換パーツ:
- Vベルト(デイトナ強化ベルト)
- プーリー(武川ハイスピードプーリー + LEVEL10 WR 8g)
インプレッション・走行レビュー
乗り出してすぐに違いが体感できました。 中低速が以前と比べて格段に速い!
どう速くなったか言葉で説明するのが難しいですが、谷もなく右肩上がりにグワーッと
加速していく感じです。ウエイトローラーを軽くしたことも効いていると思いますが、
強化ベルトとハイスピードプーリーもきっといい仕事をしているんだと思います。
気になる点
加速が楽しくて回してしまう分、燃費は悪くなりそうです。
交換後(約200km走行):以前よりリッター2kmほど悪化。これを上回ることはなさそう。
クラッチアウターを掃除した影響か、若干ジャダーが出ているっぽい。
酷くなる前にクラッチ系も交換したいです。
新品強化Vベルトの影響か、クランクケースからの音(回転音?プーリー音?)が以前より
大きくなった気がします。
YouTube動画で確認
▼作業工程
※9月11日にYouTubeへ投稿した動画です。トップスピードを出すのはマズそうだったので、
ブログには写真だけ貼っておきます。
以上、NMAX125の駆動系リフレッシュでした!













