トルクカム



スクーター(YAMAHA NMAX125改)駆動系パーツをカスタム&セッティング

Categories | Amazon スクーター

トルクカムが壊れた前回記事の続編になります。

因みに、155ccにボアアップ後、トルクカムは2回壊れています。

それらの経験から、壊れた個所を自分なりの推察に基づき、今回は恒久的な対策を

盛り込んだ駆動系のカスタムになります。

前回記事(トルクカムが壊れた)は以下に記します。

スクーター(YAMAHA NMAX125改)のトルクカムがまた壊れてしまった。なんで?原因を推測してみた。

 

駆動系カスタム前の履歴はこうです。


所有車詳細 YAMAHA NMAX125

2016年式 (SE86J型) 登録型式(2DS2)

今回の駆動系カスタム

ハイスピードプーリー(武川)/ Vベルト交換 23,200km

155cc ボアアップ 34,637km

Vベルト・ウエイトローラー・スライドピース・クラッチアセンブリ・アウター 44,117km

クラッチアセンブリ(純正品に交換) 51,277km

現在 62,014km

YAMAHA NMAX125 整備記録簿

 

結局、トルクカムが壊れた原因は、ボスワッシャーとウエイトローラーだと思うので、

今回はそれらを改善したカスタムになります。


今回の駆動系カスタム メニュー

KN企画 NMAX N-MAX 2DS ハイスピードプーリー 強化Vベルト

Amazonで安価なプーリー・Vベルトセットを購入しました。

ウエイトローラー11g 新品Vベルト 

ノーマルのNMAX155にはボスワッシャーは使われていないので、

今回はボスワッシャーは使わないセッティングにします。

 

 

vlcsnap 2026 02 03 06h33m48s949 400x225 スクーター(YAMAHA NMAX125改)駆動系パーツをカスタム&セッティング

 

  • 高速域での最高速UP: NMAXのBLUE COREエンジンの特性を活かし、中速から高速域で
    ノーマルを大幅に上回ります。
  • 素直な変速特性: フラットなローラーガイド形状により、ストリートでの良好な加速
    フィーリングを体感できます。
  • 強化ベルトとVベルトの組み合わせ: KN企画オリジナルの国産強化ベルトとVベルトの
    組み合わせで、高い耐久性とパワーを実現します。
  • エフェクティブプーリー本体とドライブフェイスのセット: エフェクティブプーリー
    本体とドライブフェイスのセットで、最高のパフォーマンスを発揮します。
  • ヤマハNMAX【2DS】専用: ヤマハNMAX【2DS】に専用に設計されたプーリーで、
    最高の互換性とフィットを実現します。

 

※ 今まで使っていたプライマリープーリー(ハイスピードプーリー(武川))は、

そこそこ使い込んで交換時期と判断し、Vベルトと一緒に交換することにし、

このセット商品を購入しました。

 

WFスチールセカンダリー NMAX125 ABS 1型国内2DS

いちおAmazonで探してみたが、当車両の年式がもう古いみたいで、見つけることが

できませんでした。よって、Yahooショッピングにあったのでこっちで購入しました。

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Yahoo!ショッピングで見る

 

WFスチールセカンダリーは、台湾の駆動系メーカーWF社が製造する、スクーター

(主にヤマハ車)用の強化セカンダリー(トルクカム一式)です。

2026年現在もシグナスXシリーズなどの駆動系カスタムにおける定番パーツとして、

多くのショップで取り扱われています。ドラッグレース等での実績も豊富な、高耐久・

高性能なパーツです。

 

WFスチールセカンダリー NMAX125 ABS 1型国内2DS(およびBV3/SE86J/SG50Jなど)の

新品出荷時の溝は、直線溝(直溝)が採用されています。

ストレート(直溝)は「加速重視(高回転維持)」の設定です。

それぞれの溝形状が持つ特性の違いは以下の通りです。

 

1. ストレート(直溝)の特性:加速・再加速重視

変速の仕組み: 溝が直線的なため、アクセルを開けた際にベルトが低速側へ素早く戻りやすく、

高いエンジン回転数を維持しやすくなります。 出だしの鋭い加速や、コーナー立ち上がり

でのキビキビした再加速(キックダウン効果)が得られます。サーキット走行や加速重視の

セッティングに向いています。

メリット: 出だしの鋭い加速や、コーナー立ち上がりでのキビキビした再加速

(キックダウン効果)が得られます。

サーキット走行や加速重視のセッティングに向いています。

デメリット: 常に高い回転数を維持しようとするため、燃費が悪化したり、

高速巡航時の振動や音が大きくなったりする傾向があります。

2. への字(純正に多い形状)の特性:最高速

変速の仕組み: 溝の途中で角度が変わるため、低速域では加速を助けつつ、ある程度の速度に乗ると

回転数を抑えてスムーズに変速を進行させます。

メリット: 高速域でエンジン回転が適度に下がるため、最高速が伸びやすく、

長距離走行や街乗りでの燃費・静粛性に優れます。

デメリット: ストレート溝に比べると、再加速時のレスポンスがワンテンポ遅れる「もっさり」とした

感覚になることがあります。

 

キビキビとした走りを求めるなら「ストレート」、純正の扱いやすさを保ちつつ

最高速の伸びを期待するなら「への字」が適しています。

 

2024年2月に交換した純正クラッチ(交換当時の走行距離 51,277km)は、まだ使えそう

なので再利用します。購入した駆動系パーツは以上になります。

 

では、取り付け作業に入ります。

先ずはセカンダリープーリーの組み立てから。


セカンダリープーリー組み立て

ヤマハ パーツカタログからを貰ってきました。参考まで

モデル名称 NMAX125 NMAX ABS モデル年度 2016 登録型式 2DS2

 

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トルクカムを分解してどっちの溝にセッティングしてあるのか確認したかったのですが、

スプリングシールが固くて自力では外せませんでした。

工具で無理に外して壊れてしまわないか心配になり諦めました。

調べたところ、新品出荷時の溝は、直線溝(直溝)になっているそう。

「加速重視(高回転維持)」です。

 

トルクカムとクラッチを一緒に組み上げます。

 

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センターナットサイスは「39」です。

組み上げてVベルトを取付けた状態はこうです。

 

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次に組み上げたセカンダリープーリを車体に取付け、クラッチアウターと一緒に共締めします。

 

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クラッチハウジングナット 24mm トルク値 45N・m

 

プーリー系はインパクトで何度も脱着していているから、いちいち測定しなくても感覚で

大丈夫だろうと、一気に締め付けました。正直なところ面倒だったから。

でもその甘さが後で露呈します。

 

セカンダリーを取付けた後、プライマリーを取付けました。

プライマリープーリー取付け

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プライマリーナット 17mm トルク値 4.9N・m(約5kgf·m)

 

年式によって規定トルク値は若干の違いがあるようです。

当車両(初期型)は55Nmだと記憶していたので、その数値でやりました。

しかしセカンダリーシーブナット(55Nm)と混同していたようです。

サービスマニュアル記載値は49Nm(約5kgf·m)でした。

 

※ 155ccボアアップによりボスワッシャーは使わないセッティングにしました。

 

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前後のプーリーを取付け後、試運転してみる。

 

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アクセル開閉により、しっかりプーリーが機能していることを確認しました。

異音・異臭などもなく干渉もないようです。

 

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プーリー交換時の走行距離は62,014km。 燃費は25.2km/Lと最悪。

 

トルクカムが破損していたのでこの燃費は仕方りませんね。


とりあえず試運転してみる

まずはドキドキしながらエンジン始動。

アイドリングは拍子抜けするほど安定していて、特に問題はなさそうです。

むしろ以前よりもエンジンの鼓動がはっきり伝わってきて、

「あれ? なんだか調子良くない?」と、ちょっと期待が膨らみます。

センタースタンドを立てた状態で、試しにアクセルを少し大きめに開けてみましたが、

嫌な音や異音もなく、ひとまずは一安心。

そのまま実走行へ。

念のため、最初はかなり慎重にアクセルを開けながら走り出しました。

……が、発進時にほんのわずかですが、クラッチが滑るような違和感。

「あれ?」と思いつつも、整備後にはよくある話なので、

グリスがクラッチアウター側に飛んでいるのかな、と軽く考えました。

とりあえず様子見ということで、

法定速度を守りつつ、約50kmほど走行。

そのうち馴染んでくれるだろう……と思ったのですが、

残念ながら初速時の滑り感は変わらず。

数日後、やっぱり気になってしまい、

「もしかして最後にインパクトで締めたナット、緩んでる?」と疑念が。

再度ケースを開けてチェックすることにしました。

プーリーホルダー(Y字型) は手持ちであったものの、 プライマリー側ではサイズが

合わず使えません。仕方がないので、今回の作業用に

ユニバーサルプーリーホルダー(U字型)をAmazonで新たに購入しました。

 

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まずはセカンダリー側から確認。トルクレンチ で計測してみると、

トルク値 45N・m しっかり出ていました。ここは問題なさそうです。

続いて問題のプライマリー側。

 

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……やっぱり。

こちらは明らかにトルク不足でした。

自分ではそれなりに締めたつもりだったのですが、思っていた以上に甘かったようです。

規定値の トルク値 49N・m でしっかり締め直しました。

その後は違和感もなく、現在は快調そのもの。

やはり「トルク管理、大事」ですね……。

今回から導入した ユニバーサルプーリーホルダー(U字型) についての使い勝手や

駆動系カスタムのインプレッションは、 あらためて別記事でまとめたいと思います。

というわけで、今回はここまで。

しまい。

※記事内にはアフィリエイトリンクが含まれます。

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TAGS: / / | 2026年1月25日 |



スクーター(YAMAHA NMAX125改)のトルクカムがまた壊れてしまった。なんで?原因を推測してみた。

Categories | バイク その他 スクーター

日々の通勤において不可欠な機動力となっている私のNMAXですが、約3ヶ月ほど前から

駆動系に微細な違和感、いわゆる「異音」を知覚し始めました。

当初は聴覚的な錯覚かとも思われましたが、事態は日を追うごとに深刻化。

やがてその異音は増幅し、さらには不快な振動がシートを介して臀部へとダイレクトに伝播する、

看過できない状況へと至ったのです。

加速性能は著しく減退し、現状では変速機構が正常に機能せず、

常にローギアに固定されたかのような高回転・低車速の状態を余儀なくされています。

ここ1週間ほどは、最高速も時速50km程度で頭打ちという惨状。

後続のドライバー諸兄には多大なる不便を強いていることと推察しますが、

生活の足としての職責を全うするため、騙し騙し運用を継続せざるを得ませんでした。

長年の経験から、この徴候が駆動系の致命的な不具合に起因するものであること

は想像に難くありません。

そこで、2ヶ月前の応急処置を経て、今回抜本的な分解修理を行いました。


駆動系のメンテ・修理の履歴(整備記録簿)

個体詳細:YAMAHA NMAX125

2016年式(SE86J型) 登録型式(2DS2)

駆動系における保守・換装履歴

ハイスピードプーリー(武川)/ Vベルト交換 23,200km(2020/07/20)

155cc ボアアップ換装 34,637km(2021/12/09)

クラッチアセンブリ交換 44,117km(2023/01/24)

クラッチアセンブリ(純正) 51,277km(2024/02/17)

現在累計走行距離:62,014km

YAMAHA NMAX125 整備記録簿


 

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クランクケースカバーを外した瞬間、内部から大量の酸化鉄と思われる

「錆の微粒子」が飛散しました。この赤褐色の粉末はドライブベルトの表面にも

広範囲に付着しており、これが摩擦係数の変動や異常摩耗を誘発する一因となっている

可能性を否定できません。不具合の根源を特定すべく、ケースを外した状態でエンジンを

始動し、動的な診断を実施しました。

 

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結果、打音(カタカタ音)の発生源はプライマリ側のプーリーではなく、

セカンダリ側のクラッチユニットに集約されていることが判明。

さらに、回転中のVベルトは周期的なバタつきを見せ、挙動が著しく不安定です。

スロットルを開度させると、プライマリプーリーはベルトを狭窄すべく可動していますが、

セカンダリ側での変速が追従せず、ベルトが外径方向へ遷移しません。

すなわち、変速比が固定された「ローギア拘束状態」であることが実証されました。

続いて、クラッチアウターの取り外しました。

 

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アウターを脱着したところ、内部から粒子状の錆が堆積物として零れ落ちました。

トルクカムの背面にも、この不気味な焦茶色の粉末が広範に沈着しています。

これは通常摩耗の範疇を明らかに超越した異常事態です。

一旦、パーツクリーナーを用いてこれらの汚染物質を徹底的に洗浄・除去しました。

 

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このクレンジング処置により機能が回復する淡い期待を抱き、再度アセンブリを構築して

試運転を試みましたが、無情にもカタカタという打音はより鮮明に。

そして、ついに決定的な「故障の証跡」を露呈することとなりました。

 

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スプリングシートの損壊を確認。

金属疲労か、あるいは想定外の応力によるものか、明確な穿孔(穴)が生じています。

やはり元凶はトルクカムの機能不全でした。

詳細な検証のためユニットの解体が必要ですが、クラッチのセンターナットを解脱する

ための特殊工具を保持していなかったため、急遽バイクショップにて

39mmの超大型ソケットレンチを調達しました。

 

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セカンダリユニット(クラッチ側)の検証

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セカンダリプーリー分解工程

1. センターナット緩解時、内部のスプリングによる反発力でパーツが飛散する危険性があるため、

細心の注意を払います。レンチにハンマーで衝撃を与えるショック療法を併用し、

段階的に緩めていきます。

2. スプリングシートの脱着については、重度の固着が見られたため、

基部にマイナスドライバーを挿入し、テコの原理を用いて微動させました。

その後、内部のオイルシールを損傷(噛み込み)させぬよう、軸方向に回転を加えながら

慎重に引き抜きます。

3. トルクカムの溝に配置されているピンを、ラジオペンチを用いて垂直に抜去します。

 

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分解後の惨状は想像を絶するものでした。

トルクカムのピンがスプリングシートを物理的に貫通し、先端が外部へ突出していたのです。

この突出部がスプリングと干渉していたため、分解作業に多大な難儀を要したわけです。

本来封入されているべき潤滑グリスは完全に消失し、金属同士の直接接触による摩擦熱と

磨耗が進行。結果としてスプリングシートは固着し、

トルクカムとしての動的な役割は完全に消失、機能停止に陥っていました。


トルクカム損壊の因果関係に関する理論的推察

まず、今回全損したトルクカムの運用履歴を整理します。

この純正トルクカムは2024年2月7日に装着したもので、当時の走行距離51,277km。

すなわち、わずか10,737kmの運用期間で致命的な損壊に至った計算になります。

参考までに、当時の換装記録を以下に記します。

【NMAX125】走行7000kmでクラッチが砕けた!安価な補修品(KN企画)は寿命が短い?故障の原因と修理費用

 

さらに遡及すると、

2023年1月24日に、消耗品の更新としてKN企画 クラッチアッセンブリー【補修タイプ】

採用しました。しかし、この社外品トルクカムも早期に破損し、純正へと回帰。

その際の耐久寿命はわずか7,160kmでした。

 

これほど頻繁にトルクカムが破綻する事象に対し、専門業者やメーカーへも照会を試みましたが、

明確な回答は得られませんでした。

そこで改めて状況を整理した結果、ある共通項が浮かび上がりました。

ボアアップによる出力向上以降、トルクカムの損壊が頻発しているのです。

 

損壊態様の比較検証

【第1回故障】

DSC 2121 400x225 スクーター(YAMAHA NMAX125改)のトルクカムがまた壊れてしまった。なんで?原因を推測してみた。

 

DSC 2114 400x225 スクーター(YAMAHA NMAX125改)のトルクカムがまた壊れてしまった。なんで?原因を推測してみた。

 

社外品の品質も一考の余地はありますが、それ以上に設計限界を超越した過大なトルクが

加わり、構造的耐久性が担保できなくなったものと推察されます。

密閉されたクランクケース内部において、これほどの破壊エネルギーをもたらすのは

エンジン出力以外に考えられません。

 

【第2回故障(今回)】

DSC 3358 01 400x225 スクーター(YAMAHA NMAX125改)のトルクカムがまた壊れてしまった。なんで?原因を推測してみた。

 

ボディブローのように蓄積された過負荷が、最終的にピンを外方へと押し出し、

スプリングシートを貫通。これにより変速制御という本来の責務を放棄するに至りました。

 

考察:「設計想定外のセッティング」が損壊を誘発したのか?

すなわち、ボアアップによるトルク増大と、プーリー設定の不整合が負の相乗効果を

生んだのではないか?

 

初回故障時のセットアップ:

ボアアップ 155cc換装 / ウエイトローラー8g(LEVEL10) / ボスワッシャー4枚

※155cc純正仕様はWR13g、ボスワッシャー非採用。125cc時代の過激な加速重視設定のまま

排気量のみを拡大していました。

ちょっとした豆知識】スクーター変速設定の力学

  • 排気量による設定差異: NMAX125は年式により10g前後のWRを採用しますが、155は増大したトルクを有効活用すべく、13gという重めの設定で低回転域からのスムーズな遷移を企図しています。
  • セッティングの力学的傾向:
    • 軽量化(例: 11g〜12g): 高回転域を多用し鋭敏な加速を実現しますが、燃費悪化やエンジンへの熱負荷、駆動系パーツへの応力が増大します。
    • 重量化(例: 14g〜15g): 最高速の伸長や静粛性の向上に寄与しますが、加速特性は緩慢(マイルド)な傾向となります。

 

今回の再破損時のセットアップ:

ウエイトローラー10g(ドクタープーリー) / ボスワッシャー4枚

排気量拡大に伴いWRを2g増量しましたが、依然として125ccベースの「高負荷設定」

であったことは否めません。

 

結論として、高出力化したエンジンに対し、変速の「落とし込み」を強調しすぎた設定が、

トルクカムピンへの過渡的なせん断荷重を増大させ、今回の破綻を招いたという仮説

が最も有力です。

 

本推察に基づき、恒久的な対策として以下の部品を調達・換装いたしました。

・トルクカム一式

・ウエイトローラー(11g)への再調整

また、異常摩耗の温床となりかねないボスワッシャーの使用を撤廃し、適正なベルトラインの

確保に努めました。

既に換装作業は完了しており、その詳細なプロセスについては、次回の記事にて詳述する予定。

しまい

 

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TAGS: / / | 2026年1月14日 |



NMAX125の弱点はクラッチナット?とても繊細な部品だから素人には扱えない 【駆動系バラシ その4】

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NMAX125の弱点はクラッチナット?

とても繊細な部品だから素人には扱い辛い。 【駆動系バラシ その4】

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駆動系を弄りだしてからまともに走れなくなり1ヵ月。

いい加減嫌気がさしてるところです。

今回で駆動系いじりを卒業したかったのですが、そうも言ってられなくなりました。

それはクラッチナットです。 マジこのナットはヤバいです。

インパクトレンチで締め付けると簡単にナメちゃいます。

まぁ、買ったばかりのインパクトだし、使い慣れていないこともありますが。

 

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左2個がナメたナット。右は新品ナット。

心配だったから予備でもう1個注文しました。

注目するのは六角の角ではなく内側のネジ山。溝がほぼなくなってます。

外したばかりのシャフト側はこうなってました。

 

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溝に巻き付いているのがナットのネジ山です。

ナットのネジ山をキレイに外した状態がコレです。

 

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下の写真は2個分のネジ山の残骸。

 

DSC 0929 400x225 NMAX125の弱点はクラッチナット?とても繊細な部品だから素人には扱えない 【駆動系バラシ その4】

インパクトレンチでこんなもんかなとナットを締め付けた後、

いや待てよ、念のためにもちょっと締めておこうと、

更にインパクトレンチで一瞬だけガァって締めたつもり。

でもその一瞬でナメました。 しかも2個も。 なんてこったい。

自分のへたくそなインパクトの使い方を棚上げし、

ナットの材質が比較的柔いんでしょうかね。

 

もうナメないよう慎重にゆっくり・ジワーっと締めました。

滑らかにナットが入っていくように5-56を軸に吹き付け、

レンチで締めれるところまでナットを回してねじ込み、

最後にデジタルトルクレンチでトルク値を計測しながら締め込む。

 

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クラッチナット 24mm トルク値 45N・m

完璧です。

 

この手に詳しい友人にナットのことを質問してみたところ、

純正はあえて材質を少し柔らくし、一気に外れるのを防ぐ役目をしているらしい。

ほぉーなるほどですか。

てっきり粗悪なパーツだと勘違いしてました。

 

ついでに100キロほど走行した新品のクラッチアウターを外してチェックしてみると、

内側にオイルが付着してました。

DSC 0923 400x225 NMAX125の弱点はクラッチナット?とても繊細な部品だから素人には扱えない 【駆動系バラシ その4】

 

クラッチチューにもオイルが少し付着。

 

DSC 0924 400x225 NMAX125の弱点はクラッチナット?とても繊細な部品だから素人には扱えない 【駆動系バラシ その4】

 

何かしら異常をきたしているのではないかと心配になり、

また友人に聞いてみたところ、多分トルクカムのオイルだそう。

純正品はヤマハのグリースE使うから飛ばないが、リーズナブルなリプレイス品あるある。

走ってるうちに勝手に飛ぶけど、気になるようであれば一度外してグリスつけなおす。

またやっちまった?じゃなくて良かったです。

一安心。

しまい

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TAGS: / / / / / | 2023年2月12日 |