YAMAHA NMAX125のクラッチが、交換後わずか7,160kmという短期間で
砕けて壊れてしまいました。
約1年前に交換した安価なKN企画の補修品が原因だったのか?
通勤中に突然起こった駆動系トラブルの症状、故障原因、
そして驚きの修理費用(純正品交換)について詳しくお話しします。
故障発生!具体的な症状を時系列で解説
今回のクラッチ破損によるトラブルは、突然ではなく徐々に進行しました。
異変を感じてから突然の失速に至るまでの経緯です。
1. 初期症状:アイドリング時の妙な振動
- 約1ヶ月前: 信号待ち(アイドリング中)で、以前にはなかった妙な振動を感じ始めました。
- クラッチの切れが甘いような、駆動系に違和感がある状態です。
2. 異音と加速の鈍化
- 数日前: 通勤中に「何だか異音がしている?」と気付きます。
- 翌日: スロットルを開けても加速が明らかに鈍い。
- 信号待ち: アイドリングで耳を澄ますと、「カラカラ」と音が聞こえます。
- エンジンはしっかり鼓動しているため、駆動系、特にクラッチ側がおかしいと強く推測しました。
3. 突然の失速と緊急停止
信号が青に変わり加速した瞬間、「ギュギュー」というVベルトが何かに絡まったような
大きな音がして、車体が突然失速しました。交通量の多い幹線道路での突然の失速だったため、
焦りまくりです。エンストはしなかったものの、アクセルを開けても「ギュギュー」と
音がするだけで前に進まない状態に。
「こりゃVベルトが千切れたか?」と最悪の事態を覚悟しました。
JAFレッカーを依頼するも、まさかの展開
仕方なく路肩にバイクを止め、JAFにレッカーを依頼。
しかし、告げられたのは**「1時間40分待ち」**という非情な現実。
「マジか…トホホ」でした。JAFを待つ間、過去にこの場所で故障した経験(バルブ切れ)を
思い出し、反対車線にあったバイク屋さんを訪ねてみたところ、
そこで修理してもらえることに。すぐにJAFをキャンセルし、やれやれと安堵しました。
駆動系を分解!クラッチ破損の驚きの原因
バイク屋さんで早速駆動系をバラして原因究明をしていただいた結果、
やはりクラッチ側に決定的な異常が見つかりました。


故障の原因
- ドリブンフェイス(セカンダリー)の内側が砕けて外れていた。 バイク屋さんいわく、「なぜこうなったかさっぱりわからない」とのことでした。
- ドライブプレートを外してクラッチシューを確認すると、スプリング3個のうちの1個の、引っ掛ける穴の一部が砕け落ちており、スプリングがダラーっとぶら下がっていました。
あの「カラカラ」音は、このスプリング穴の砕けたカケラがドリブン内で転げ回っていた
ことによる音だったと判明しました。


故障したクラッチは走行7,160kmの安価な補修品
壊れたクラッチは、約1年前に新品交換したばかりの補修品でした。
- 新品交換時の走行距離: 44,117km
- 壊れた時の走行距離: 51,277km
- 使用期間の走行距離: 7,160km
取り付けたのは、知人の紹介で購入した以下の商品です。
| 商品名 | 価格 |
| KN企画 クラッチアッセン【補修タイプ】NMAX125/155 | ¥8,853(送料込み) |
| 商品コード | KN-SCNM-01 |
※(送料込み)※Yahooショッピング
KN企画 クラッチアッセンブリー【補修タイプ】& NCY軽量クラッチアウター 開封レビュー 【YAMAHA NMAX125】
補修品と純正品の価格比較
この補修品の価格が、いかに格安だったかというと、ヤマハ公式サイトのパーツカタログで
同等の純正品を算出した結果と比較すると一目瞭然です。
ヤマハサイト(パーツカタログ)で金額を算出してみました。

NMAX125クラッチ修理の見積もりと驚きの総額
今回の修理では再発防止のため、純正品に交換してもらうことに。
気になる修理費用は以下の通りです。

約1年前に安価な補修品(8,853円)で済ませた代償は、7万円オーバーという高額な
修理代として返ってくる結果となりました。
ちなみに、今回の修理で再利用された純正パーツは以下の3品でした。
- 2DP-E7683-00 スプリング,セカンダリ
- 2DP-E7668-00 ナツト
- 90170-12802 ナツト
修理明細書の「消費税」に疑問が残る
帰宅後、明細書を見直した際に一つ疑問点が。 「部品代(¥44,055)は内税」と書いて
あるにも関わらず、その後に全体に対して消費税(10%)が上乗せされていました。
この点についてバイク屋さんに問い合わせたところ、「当店のシステムだから」という回答。
何とも後味の悪いクラッチ修理となってしまいました。
まとめ:安価な補修品選びは慎重に
今回の経験から、駆動系のような重要パーツの補修品を選ぶ際は、価格だけでなく耐久性も十分に考慮し、信頼できるパーツを選ぶことを強くお勧めします。
[修理後のNMAXの状態]
- 修理時点の総走行距離: 51,277km


- 燃費の回復: 燃費が悪くなっていたのですが、満タンにして数十キロ走ったところ、燃費が回復しました。カラカラ異音の原因となっていたクラッチの破損が、駆動ロスを生んでいたのかもしれません。
